京都の歴史と文化が息づく北野天満宮は、学問の神様として知られる菅原道真公を祀る神社です。四季折々の美しい景観が楽しめるこの神社の中でも、特に冬から春にかけての梅の花は圧巻です。境内には約50種類・1,500本の梅の木が植えられ、見頃を迎えると境内一円が華やかな梅の香りと彩りに包まれます。
毎年開催される梅苑「花の庭」ライトアップは、幻想的な雰囲気の中で美しい梅を堪能できる特別なイベントです。2025年も2月14日(金)より17日間にわたり開催されます。
この記事では、北野天満宮の梅苑ライトアップの詳細情報や歴史的背景、見どころについて紹介します。ぜひ、訪れる際の参考にしてください。
北野天満宮梅苑「花の庭」ライトアップ2025年も開催
北野天満宮とは?
京都市上京区に位置する北野天満宮は、学問の神様・菅原道真公を祀る神社として全国的に有名です。受験生や学業成就を願う多くの参拝者が訪れるほか、四季折々の美しい風景も楽しめるスポットとして親しまれています。
北野天満宮の境内には、菅公ゆかりの約50種類・1,500本の梅の木が植えられており、花の時期には約2万坪の境内一円でピンクや白の梅の花が咲き競います。その美しい梅の景色を夜間に楽しめるのが「梅苑ライトアップ」です。
北野天満宮に梅の木が多い理由
北野天満宮に多くの梅の木が植えられているのは、菅原道真公の深い梅への愛着に由来します。道真公は幼いころから梅をこよなく愛し、その作品や詩の中にも梅を称える言葉を数多く残しました。
特に有名なのが「東風吹かば にほひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春を忘るな」という和歌です。これは、無実の罪で太宰府に左遷される際、京の自宅の梅を思いながら詠んだものです。この歌に込められた思いにちなみ、北野天満宮には多くの梅が植えられるようになりました。
また、道真公が亡くなった後、その霊を慰めるために梅が献木され、時代とともに境内に増えていきました。現在では、約50種類・1,500本もの梅が境内に植えられ、梅の名所として全国的に知られるようになっています。
2025年の梅苑「花の庭」公開情報
北野天満宮の梅苑「花の庭」は、毎年多くの観光客が訪れる人気のスポットです。2025年の梅苑公開情報は以下の通りです。
公開期間
-2025年1月25日(土)~3月16日(日)
-9:00~16:00(最終受付15:40)
日中の梅苑も見事な景観を楽しめるため、ライトアップと合わせて訪れるのもおすすめです。
開花状況は北野天満宮の公式サイトにて確認できます。

2025年の梅苑ライトアップ開催情報
北野天満宮の梅苑ライトアップは、2025年も開催されます。夜間に照らされた梅の花は、幻想的な雰囲気を演出し、多くの観光客を魅了します。
開催期間と点灯時間
– 期間:2025年2月14日(金)~3月2日(日)
– 開催日:毎週金曜日・土曜日・日曜日・祝日、および2月25日(火)
– 点灯時間:日没~20:00(最終受付 19:40)
2月25日の特別行事
2月25日は、北野天満宮にとって特別な日です。この日は、梅花祭や梅花祭野点大茶湯、天神市といった伝統的な行事が開催され、境内は多くの参拝者で賑わいます。
梅花祭
梅花祭は、菅原道真公の命日にあたる2月25日に行われる神事です。神職による厳かな儀式が執り行われ、多くの参拝者が参列します。
梅花祭野点大茶湯
梅花祭にあわせて行われる「梅花祭野点大茶湯」は、豊臣秀吉が主催した大茶会に由来する茶会で、境内の梅の花の下で抹茶と和菓子を楽しむことができます。茶道愛好者や観光客に人気のイベントです。
天神市
毎月25日に開催される「天神市」は、骨董品や工芸品、地元の名産品を販売する露店が立ち並ぶ縁日です。特に梅花祭の日には、多くの人々が訪れ、賑わいを見せます。
梅苑「花の庭」の展望台について
北野天満宮の梅苑には、梅の景色を一望できる展望台が設けられています。
展望台からは、境内に広がる約1,500本の梅の花が織りなす美しい風景を楽しむことができ、特に夕暮れ時やライトアップ時には幻想的な雰囲気に包まれます。カメラ愛好家にも人気のスポットであり、訪れる際にはぜひ立ち寄ってみることをおすすめします。
梅苑ライトアップ 予約の必要性と混雑状況について
北野天満宮の梅苑ライトアップは、「事前予約不要」です。当日、現地でチケットを購入すれば入苑できます。
ただし、人気のイベントであるため、特にライトアップ開始直後や週末は混雑することが予想されます。待ち時間を少なくしたい場合は、平日の開催日や遅めの時間帯を狙うと比較的スムーズに入苑できるでしょう。
梅苑「花の庭」 入苑料金
梅苑は有料エリアです。ライトアップを見る際も料金が必要です。
– 大人(中学生以上):1,200円(梅茶とお菓子付き)
– 小人(小学生):600円(梅茶とお菓子付き)
– 未就学児:無料(ただし、梅茶・お菓子の提供なし)
入苑料には、ほっと温まる梅茶とお菓子がセットになっており、冷え込む夜でも温かいひとときを過ごせます。
北野天満宮の基本情報
住所:京都府京都市上京区馬喰町
電話番号:075-461-0005
参拝時間:境内:5:00~18:00(4月~9月) / 5:30~17:30(10月~3月)
宝物殿:9:00~16:30(最終受付16:00)
公式サイト:https://www.kitanotenmangu.or.jp/
北野天満宮へのアクセス方法
電車とバスでのアクセス
JR京都駅から
市バス50系統:「北野天満宮前」下車(約30分)
市バス101系統:「北野天満宮前」下車(約30分)
阪急電車(四条河原町駅・烏丸駅)から
市バス10系統:「北野天満宮前」下車(約20分)
市バス51系統:「北野天満宮前」下車(約20分)
京阪電車(出町柳駅)から
市バス102系統:「北野天満宮前」下車(約30分)
市バス203系統:「北野天満宮前」下車(約30分)
車でのアクセス
名神高速道路「京都南IC」から約30分
名神高速道路「京都東IC」から約40分
京都市内から約15~30分(混雑状況による)
北野天満宮の駐車場情報
北野天満宮には参拝者用の駐車場が完備されています。特に混雑する時期は早めの到着をおすすめします。
北野天満宮駐車場(公式)
収容台数:150台
料金:普段は無料(参拝者用)、特定日(梅花祭・天神市など)は有料(1回1000円)
営業時間:9:00~17:00
備考: 土日祝や受験シーズン、梅や紅葉のシーズンは満車になりやすい、境内北側に駐車場入口あり
周辺のコインパーキング情報
混雑時には近隣のコインパーキングを利用すると便利です。
① タイムズ北野天満宮前
収容台数:10台
料金:
08:00~20:00:30分200円
20:00~08:00:60分100円
最大料金:1,000円(24時間)
距離:徒歩約3分
② リパーク北野白梅町
収容台数:20台
料金:
08:00~20:00:30分200円
20:00~08:00:60分100円
最大料金:1,200円(24時間)
距離:徒歩約5分
③ 三井のリパーク 京都北野天満宮前
収容台数:15台
料金:
08:00~20:00:30分300円
20:00~08:00:60分100円
最大料金:1,500円(24時間)
距離:徒歩約2分
おすすめの訪問時間と混雑回避のコツ
混雑しやすい時期・時間帯
梅のシーズン(2月~3月)
受験シーズン(1月~2月)
天神市(毎月25日)
紅葉シーズン(11月中旬~12月上旬)
混雑を避けるコツ
平日の午前中(特に9:00~10:30)が比較的空いている
休日は開門直後(5:00~7:00)か夕方が狙い目
市バスを利用すると渋滞を回避できる
駐車場を利用するなら早めの到着がベスト(10:00までには入庫推奨)
北野天満宮へは電車・バスでのアクセスが便利ですが、車で訪れる場合は公式駐車場や周辺のコインパーキングを活用しましょう。特に繁忙期は駐車場が満車になることが多いため、早めの行動が大切です。事前に交通手段を確認して、快適な参拝を楽しんでください。
まとめ
北野天満宮の梅苑ライトアップは、京都の冬の風物詩として多くの人々に愛されるイベントです。予約不要で気軽に楽しめるため、京都観光の一環としてもおすすめです。
特に、梅苑の幻想的な雰囲気と美しい梅の花が織りなす光景は、一見の価値があります。2月25日の梅花祭や天神市も合わせて楽しむことで、より一層北野天満宮の魅力を堪能できるでしょう。