2025年4月、大阪・関西万博が開幕し、来場者の間で話題となっているのが、SNSのX(旧Twitter)で注目を集めている「非公式マップ(地図)」です。
このマップは、公式の地図にはない実用性と視認性の高さで、多くの来場者から支持を得ています。
今回の記事では「関西万博の非公式マップって何?」というところから、誰が作ったのか?、入手方法(PDFファイル)・印刷方法について詳しくご紹介します。
関西万博の非公式マップがわかりやすいとSNSで話題に
大阪・関西万博とは
まずは大阪関西万博について軽くおさらい。
2025年4月13日から10月13日まで、大阪市此花区の人工島・夢洲(ゆめしま)で開催される「大阪・関西万博(EXPO 2025 Osaka, Kansai, Japan)」は、世界中から注目を集める国際博覧会です。
「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに掲げ、159の国と地域、9つの国際機関が参加し、未来社会の実験場として多彩な展示や体験が提供されます。
万博のテーマと目的
大阪・関西万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」です。このテーマのもと、以下の3つのサブテーマが設定されています:
いのちを救う(Saving Lives):医療や防災など、命を守る技術や取り組みを紹介。
いのちに力を与える(Empowering Lives):教育や働き方改革など、個人の可能性を引き出す社会の実現を目指す。
いのちをつなぐ(Connecting Lives):人と人、人と自然、過去と未来をつなぐ取り組みを展示。
これらを通じて、持続可能な開発目標(SDGs)の達成や、日本が提唱する超スマート社会「Society 5.0」の実現に貢献することが期待されています。
会場構成と見どころ
会場は「People’s Living Lab(未来社会の実験場)」として設計され、以下の3つのエリアに分かれています。
1. パビリオン・ワールド(Pavilion World)
世界各国や企業のパビリオンが集結し、最新の技術や文化を体験できます。特に注目されているのが、会場を取り囲む全長約2kmの木造建築「グランドリング(大屋根)」で、世界最大級の木造建築としてギネス世界記録にも認定されています。
2. ウォーター・ワールド(Water World)
会場南側の水辺エリアで、リラックスできる空間が広がります。水上イベントやショーが開催され、訪れる人々に癒しと感動を提供します。
3. グリーン・ワールド(Green World)
会場西側の緑豊かなエリアで、屋外イベントや次世代モビリティの体験が可能です。また、環境に配慮した取り組みや展示が行われます。
参加国・地域と国際機関
大阪・関西万博には、主催国である日本を含め、159の国と地域、9つの国際機関が参加しています。各国のパビリオンでは、その国ならではの文化や技術、未来へのビジョンが紹介され、来場者は多様な価値観やアイデアに触れることができます。
公式マップの入手方法と販売情報
大阪・関西万博の公式マップは、公式ウェブサイトからPDF形式で無料ダウンロードが可能です。
通常版、バリアフリー版、センサリーマップなど、用途に応じた複数のバージョンが用意されています。これらのマップはA3またはA4サイズで印刷でき、来場前に自宅で準備することが推奨されています。
一方、会場内では紙の公式マップが有料で販売されています。価格は1部200円で、案内所やアクセシビリティセンターなどで購入可能です。なお、SDGsの観点から、会場内での無料配布は行われていません。
SNSで話題の非公式マップとは?
この非公式マップは、Xユーザーの「つじ(@t\_tsuji)」さんが作成したもので、パビリオンの入場方法や施設の位置関係が一目でわかるように工夫されています。
特に、事前予約が必要なパビリオン、当日予約可能なパビリオン、自由入場できるパビリオンが色分けされており、来場者が効率的に回れるよう配慮されています。
つじさんは、万博に7回訪問予定で、初回訪問の経験をもとにこのマップを作成しました。その後も情報を更新し、最新版ではトイレやベビーケアルーム、バスターミナルの位置なども追加されています。
このマップは、GoogleドライブでPDF形式で公開されており、セブンイレブンやファミリーマート、ローソンのネットプリントを利用してA3サイズで印刷することも可能です。
万博のパビリオン巡りを主目的とした地図をVer2.01にバージョンアップ
(リンクはGoogledriveのpdf)https://t.co/0LRNlGMsB4
・パビリオンの入場方法を最新情報(4/30)に更新
・指摘いただいた箇所の多少の修正ネットプリント、根拠資料、今後の更新、他言語版等はリプに pic.twitter.com/HzzhU6FnvF
— つじ@万博2/7回目 (@t_tsuji) April 30, 2025
利用者の声
実際にこの非公式マップを利用した来場者からは、「公式マップよりも見やすい」「予約の有無が一目でわかって助かる」といった声が多数寄せられています。
特に、初めて万博を訪れる人や、子連れでの来場者にとっては、スマートフォンの画面で公式マップを確認するよりも、紙のマップを持ち歩く方が便利との意見もあります。
実際の非公式マップを利用した人のコメント
「昨日、万博内で旧ver.の地図を広げていたら「その地図はどちらで?」と公式を購入した人に聞かれた。SNSしてないらしいのでプリント番号を教えて差し上げた」
「万博公式の地図は、地図上に番号だけ書かれていて、リストと行ったり来たりしているうちに、どこを見ていたのか分からなくなるので、この地図を持っていくと便利だと思います」
「地図ありがとうございます。万博行かれる方、印刷して持参されることオススメします!会場内に設置されてる案内板は見づらいです」
「バージョン1.0でとても大活躍したつじさんの地図が新しいのを出していてくれたので西ゲートにセブンあったなぁなんて思ってたらセブンにコピー機がなかった。事前準備大事」
「この人の地図ほんま分かりやすいから万博行く人は全員保存した方がいい。ほんまにありがたい」
「万博会場で過ごすための必要な情報が網羅されていて公式マップより見やすい素敵なマップにもう感謝しかない😆(最新版をスマホに入れておくと拡大縮小も自由自在なのでよき)なにより見ているだけでワクワクしちゃうところが秀逸」
「万博この地図めっちゃ助かる…開館直後と閉館間際は比較的空くと聞いたから、先着入場で混雑しそうなアメリカ館とフランス館は朝イチで行っておこうかな。意外と予約無しでも海外パビリオンはなんとかなるな…たのしみ!」
「コンビニで印刷できるよう登録までして下さって本当に助かる。私は前回のVerをプリントして、それを参考に万博訪問の計画を立てている。訪問時には最新版を持っていくつもり。家族にも印刷して渡しまーす。」
グルメ情報特化型マップも登場
さらに、つじさんのマップをベースに、「ばくれつぱんち(@ha\_mu\_chan\_z)」さんが作成したグルメ情報特化型マップも話題になっています。
このマップでは、各パビリオンや施設で楽しめる料理情報が追加されており、世界各国の食文化を味わいながら会場を回る新たな楽しみ方を提案しています。
まとめ
大阪・関西万博を訪れる際には、公式マップと併せて、つじさんの非公式マップを活用することで、より快適で効率的な万博体験が可能になります。特に、事前予約が必要なパビリオンの把握や、現地でのスムーズな移動に役立つでしょう。また、グルメ情報特化型マップを利用すれば、食の楽しみも広がります。
最新の非公式マップは、つじさんのXアカウント(@t\_tsuji)や、Googleドライブ(https://drive.google.com/file/d/1dARvMpfE-GWp1KQEAu-gzNfdYtygkBJD/view)で入手できます。万博を訪れる前に、ぜひチェックしてみてください。