兵庫県宝塚市にある中山寺（なかやまでら）は、安産祈願で名高い寺院であり、多くの人々が訪れる歴史あるお寺です。その中山寺で毎年2月に行われるのが、「星祭節分会（ほしまつりせつぶんえ）」。
節分の日にあたるこの日は、古来より「一年の厄を祓い、福を招く」特別な日とされており、中山寺では盛大な法要が執り行われます。さらに、宝塚歌劇団のタカラジェンヌが登場し、華やかな豆まきを披露することで、多くのファンや参拝者が訪れる注目のイベントとなっています。
この節分祭では、「宝塚歌劇団」のお膝元ということもあり、宝塚歌劇団生が福娘となり、追儺式が行われることでも知られています。
コロナの影響で近年はタカラジェンヌが節分祭に参加することはありませんでしたが、今年は4年ぶりに参加が予定されています。久しぶりということもあり混雑が予想されるため、事前にアクセス方法や駐車場情報をチェックしておくことが大切です。
この記事では、2025年中山寺節分祭の基本情報から楽しみ方まで、詳しくご紹介します。
- 中山寺「星祭節分会」2025年の開催日程や基本情報を理解できる
- 豆まきや追儺式（ついなしき）の内容を把握できる
- 中山寺の屋台出店情報・周辺グルメを知ることができる
- 混雑予想やアクセス方法、駐車場情報を確認できる
2025年中山寺節分祭の基本情報と見どころ
宝塚・中山寺の節分豆まき2025開催内容
- 日程：2025年2月2日（日）
- 時間：第1部 13:00～ / 第2部 15:00～
- 場所：大本山 中山寺（兵庫県宝塚市中山寺2‐11-1）
- 費用：無料
- 内容：タカラジェンヌの豆まき＆音楽法会（追儺式）
- 公式サイト：https://www.nakayamadera.or.jp/
中山寺・星祭節分会とは？
中山寺の星祭節分会は「その年の星の巡りを祀り、厄除けと開運を願う」という目的で行われる仏教行事です。仏教において星の動きは人々の運命に大きな影響を与えるとされており、特に厄年に当たる人々はこの法要に参加し厄を祓うことで無事に一年を過ごせると信じられています。
星祭のクライマックスとなるのが、「豆まき式」。この豆まきには、宝塚歌劇団のタカラジェンヌが特別ゲストとして登場し、タカラジェンヌが観音菩薩に扮して豆まきを行う恒例行事華やかな衣装を身にまといながら福豆を撒きます。
タカラジェンヌの参加は4年ぶりです。
2025年星祭節分会タカラジェンヌ参加メンバー
今年の星祭節分会に登場するのは、以下の8名の宝塚歌劇団の生徒さん（タカラジェンヌ）たち。
令和6年に入団した宝塚歌劇団110期生8名の皆さんが福娘として参加予定です。
一斗 勇輝（いちと ゆうき）男役
薫乃 咲月（かおるの さつき）娘役
華愛 りりい（かわい りりい）娘役
也乃 英心（やの えいしん）男役
海月 優（みつき ゆう）男役
新 琉（あらた りゅう）男役
志槻 りゅう（しづき りゅう）男役
杏 麗奈（あん れいな）娘役
華やかな衣装を纏い、舞台上から力強く豆を撒く姿は、まさに宝塚ならではの風景。ファンにとっては、間近でその美しさを堪能できる貴重な機会となるでしょう。
星祭節分会のスケジュール（2部制）
第一部：13:00開始
第二部：15:00開始
各回ともに以下の流れで行事が進行します。
① 進列（しんれつ）
行列が「信徒会館」から「本堂」へと向かい、厳かな雰囲気の中で法要が始まります。僧侶や関係者に続いて、タカラジェンヌも登場し、観客の期待が高まります。
② 法会（星祭）
本堂にて、「大般若転読法会」が執り行われます。この法要では、経典が大きく広げられながら転読され、星の巡りにまつわる祈りが捧げられます。これにより、厄除けや開運の功徳がもたらされるとされています。
③ 音楽法会（追儺式）
特に注目すべきなのが、「追儺（ついな）式」です。追儺式とは、鬼を退治し、福を招くための儀式。宝塚歌劇団の生徒たちが、観音様に扮し、三匹の鬼（貪・瞋・痴）を説得して善神に変えるストーリーを演じます。
このシーンでは、舞台音楽とともに優雅な舞や演出が加わり、まるで宝塚の舞台を見ているかのような幻想的な雰囲気に包まれます。
④ 除災招福豆まき式
そして、いよいよクライマックスの豆まき。
「鬼は外！福は内！」の掛け声とともに、タカラジェンヌが壇上から豆を撒くと、観客たちはこぞって福豆をキャッチしようと手を伸ばします。
この福豆を手に入れることで、一年の厄を祓い、福を呼び込むご利益があるとされているため、多くの人々が真剣に豆を求める姿が見られます。
混雑回避のポイントと注意点
毎年、星祭節分会には約12,000人もの参拝者が訪れ、特にタカラジェンヌが参加する年は大変な混雑が予想されます。
- 混雑を避けるなら：第二部（15:00～）への参加がおすすめ
- ベストポジションで見たいなら：開始1時間以上前には現地到着が理想
- 防寒対策を万全に：屋外での待機時間が長いため、厚手のコート・マフラー・手袋は必須（カイロも）
アクセス情報と駐車場について
中山寺は駅からのアクセスが良好ですが、駐車場は混雑が予想されるため、できるだけ公共交通機関の利用をおすすめします。
【電車】
阪急宝塚線「中山観音駅」から徒歩約1分
JR宝塚線「中山寺駅」から徒歩約10分
【車】
宝塚I.Cを出て川西方面→500m先安倉中交差点を左折→約1㎞先中山寺西交差点右折→阪急中山観音駅の南側へ
【駐車場】
中山寺の専用駐車場はありません。
車の場合は周辺の民間駐車場を利用してください。ただ中山寺周辺は道が狭いので「中山寺参拝者用民間駐車場」「中山駐車場津乃国屋」「三井のリパーク阪急中山駅北」「三井のリパーク 阪急中山観音駅西駐車場」などの利用が便利です。
中山寺の屋台情報と周辺グルメ
中山寺では初詣の時期は屋台が出ますが、節分祭での屋台の出店は現時点では未定です。
中山寺周辺には、観光とともに楽しめる美味しい和スイーツがたくさんあります。その中でもぜひ味わってほしい4つの名物をご紹介します。
1. 観音もち（観音茶屋）
中山寺の境内にある「観音茶屋」で提供される伝統的な和菓子。古代米を使用しており、見た目は赤飯のような趣があります。もちもちとした食感と、素朴な甘みが特徴で、参拝後のひと休みにぴったりの一品です。
2. 金覆輪（寶菓匠 菅屋）
「寶菓匠 菅屋」の看板商品である金覆輪（きんぷくりん）。金箔があしらわれた上品な見た目と、特選のきな粉をまぶした柔らかなお餅が特徴です。中には大粒の栗が贅沢に入っており、上品な甘さと香ばしさが広がります。贈り物にも最適な一品です。
3. 寶もなか（永楽庵）
「永楽庵」の名物として親しまれている寶（たから）もなか。サクッと軽いもなかの皮に、こだわりの自家製あんがぎっしり詰まっています。小ぶりで食べやすいサイズなので、お土産にもおすすめです。
4. クリーム炭酸煎餅（黄金家本店）
「黄金家本店」の名物であるクリーム炭酸煎餅は、サクサクの炭酸煎餅に甘いクリームを挟んだユニークな一品。バニラや抹茶、チョコレートなど、さまざまなフレーバーがあり、軽い食感と程よい甘さが魅力です。
節分の伝統行事と、宝塚歌劇団の優雅な舞が融合する唯一無二のイベント。しっかり準備を整え、1年の幸運を願う素敵な時間をお過ごしください！
