大阪が誇る食文化を一堂に集めた大型イベント「大阪グルメEXPO2025 supported by SUNTORY」が開催中です。
2025年の大阪・関西万博に合わせて約6か月(185日間)にわたり実施される、グルメ愛好家必見の食の祭典をご紹介します
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会場は大阪城公園の太陽の広場。無料で気軽に入場でき、雨天でも空調完備の大型テント内で快適に楽しめるので、いつ訪れても美味と楽しさに出会えるスポットになっています。
大阪グルメEXPO2025が開催中、食いだおれの街で味わう185日間の美食祭
イベントの背景と目的
大阪グルメEXPO2025は、大阪市が主催し、大阪・関西万博の開催期間に合わせて企画された特別なグルメイベントです。
大阪は「食いだおれの街」として全国に知られるほどグルメ文化が盛んな土地柄。万博で世界中から人々が訪れるこの機会に、大阪城のふもとに“食いだおれの新名所”を誕生させようとする試みでもあります。
会場には有名グルメガイド掲載店の逸品から、大阪で愛され続けるソウルフード、行列が絶えない話題の人気店までが集結し、ここでしか味わえない美食体験が繰り広げられます。
夕方以降には音楽ライブやお笑いショーなどエンターテインメントも開催され、食とエンタメを同時に楽しめる大阪ならではのイベントとなっています。
こうした背景から、本イベントの目的は大阪の食文化の魅力を発信し、訪れた人々に食の楽しさを存分に体感してもらうことにあります。
万博期間中に国内外から訪れる観光客にも大阪グルメの奥深さを知ってもらい、地元の人にとっても新たなお気に入り店との出会いの場となるよう企画されています。
半年間という長期開催と充実したラインナップで、まさに「いつ訪れても新たな発見」ができる食のテーマパークと言えるでしょう。
出店者一覧と注目の名店
大阪グルメEXPO2025の魅力は何と言っても、その場に行くだけで約30店もの名店グルメを一度に味わえることです。
会場内には常時30店舗前後のブースが並び、期間中に随時お店の入れ替えも行われるため、リピート来場しても新たな味に出会えるのが嬉しいポイントです。
出店店舗は大阪の有名老舗から全国各地の話題店まで多種多様。ここでは、特に注目の店舗をいくつかピックアップしてご紹介します。
- オムライスの店 北極星
- グリル梵 堂島店
- 空心伽藍堂(くうしんがらんどう)
- ボンカリテ
- 韓国海苔巻き専門店 麦の家
- 火鍋三田 薬膳なつめ
- アゲたで!大阪 supported by 熊の焼鳥
- 生ラム肉専門店 らむ屋
- AJINOMOTO ブランド ギョーザステーション
このほかにも、神戸発祥の唐揚げ専門店「揚匠しげ盛」、濃厚豚骨ラーメンが看板の「中村商店」、大阪名物たこ焼きを多彩な味で楽しめる「粉もん屋八」など、バラエティ豊かな顔ぶれがそろっています。
オムライスの店 北極星
大正11年(1922年)創業、大阪・心斎橋に本店を構える元祖オムライスのお店です。胃の弱い常連客のために考案されたという優しい味わいのオムライスが誕生秘話で、本イベントでは看板メニューのオムライスに加え、本店でも人気の唐揚げも提供しています。
期間限定メニューとして国産牛のビフカツオムライス(とんかつを乗せた贅沢オムライス)も登場し、老舗ならではの味を堪能できます。
北極星の看板メニューであるオムライスにビフカツを載せたボリューム満点の一皿。濃厚デミグラスソースとの相性が抜群です。
グリル梵 堂島店
大阪下町生まれの洋食の名店で、特に「ビーフヘレカツサンド」が有名です。柔らかな牛ヒレ肉のカツを自家製パンで挟んだカツサンドは、サクッと軽い食感ながら食べ応え十分の逸品。
グリル梵の「ビーフヘレカツサンド」。レアに揚がった牛ヒレ肉と特製ソースが食パンに挟まれた逸品で、お土産にも人気です。
空心伽藍堂(くうしんがらんどう)
大阪の食通たちを唸らせてきた実力派の中国料理店。本場中国で修行を積んだ大澤シェフが自由な発想で生み出す中華料理が味わえます。名物の「空心流麻婆豆腐」は痺れる辛さとコクがやみつきになる必食メニューです。
空心伽藍堂の名物「麻婆豆腐」。山椒と唐辛子の効いた深みのある辛さが特徴で、ご飯がすすむ一品です。
ボンカリテ
フレンチ出身の唐渡シェフが初めて手掛けるフードコンテナ(移動式店舗)で、贅沢素材を使った創作お好み焼きを提供します。
大きな赤海老や国産牛サーロインなどを豪快に串焼きにし、フレンチの技法で焼き上げたお好み焼きはここでしか味わえない逸品。見た目のインパクトも抜群で、SNS映えすると話題です。
ボンカリテでは、大ぶりの赤海老を串焼きにしてトッピングした豪華なお好み焼きが楽しめます。海老の旨みと香ばしさが生地に染みわたり絶品。
韓国海苔巻き専門店 麦の家
大阪・鶴橋で評判のキンパ(韓国風海苔巻き)の専門店。手作りにこだわったキンパは「焼肉キンパ」「チーズキンパ」などバラエティ豊富に10種類以上が揃い、子どもから年配の方まで幅広く愛されています。
モチモチの食感と具材の旨みが詰まった本格キンパは、小腹が空いた時にもぴったりです。
麦の家のキンパ盛り合わせ。一口サイズで食べやすく、焼肉やキムチなど具材の風味がしっかり感じられると評判です。
火鍋三田 薬膳なつめ
大阪・船場発の薬膳料理店で、「食べることは薬と同じ」という薬食同源の思想に基づいたヘルシーな火鍋や薬膳スープが楽しめます。
看板メニューの「麻辣湯薬膳春雨(マーラータン薬膳春雨)」は、たっぷり野菜と春雨が入ったピリ辛スープで身体の芯から温まる一品です。
薬膳なつめの「麻辣湯薬膳春雨」。彩り豊かな野菜やきのこ、春雨がスパイシーなスープに調和し、後引く辛さと滋味深い旨みが楽しめます。
アゲたで!大阪 supported by 熊の焼鳥
大阪の名焼鳥店「熊の焼鳥」が監修した唐揚げ専門ブースです。予約困難な名店の味とあって注目を集めており、カラッと揚がったジューシーな唐揚げに、テレビ局とのコラボで生まれた3種のオリジナルソースを添えて提供します。
MBS「せやねん!」考案のソースやABC・カンテレの特番から生まれたソースなど個性豊かな味を食べ比べる楽しさがあります。
「アゲたで!大阪」の唐揚げセット。カリッと揚がった唐揚げに3種類のオリジナルソース(甘辛マンゴーソース、コーンタルタル、スパイシーパウダー)を好みで付けて味わえます。
生ラム肉専門店 らむ屋
希少な生ラム肉を味わえるジンギスカン専門店。北海道から直送される新鮮なラム肉はクセが少なくヘルシーで、特製の味噌だれや塩だれでいただくジンギスカンやラムチョップが絶品です。
鉄板の上で香ばしく焼かれるラム肉とたっぷり野菜の組み合わせは、肉好きにはたまらない贅沢なひと皿です。
らむ屋のジンギスカン。鉄板で焼き上げられたラム肉と季節野菜が食欲をそそります。柔らかなラム肉に旨みが凝縮されています。
AJINOMOTO ブランド ギョーザステーション
大手食品メーカー味の素が手掛ける体験型ギョーザブースです。2025年2月にリニューアル発売された冷凍「味の素ブランド餃子」を自分で焼いてみることができ、羽根つき餃子をきれいに焼き上げるコツを楽しく体験できます。
上手に焼けたら会場内の「焼き名人パネル」に名前を刻める参加型イベントもあり、家族連れにも人気です。
イベント限定のメニューや特別な体験
大阪グルメEXPO2025では、単に有名店の料理が集まるだけでなく、ここでしか体験できない限定メニューや企画が多数用意されています。
各出店店舗も趣向を凝らした特別メニューを提供しており、「このイベント限定」の味を楽しめるのも大きな魅力です。
まず注目は、期間中に全6回開催されるテーマ別の「大阪ラーメンフェスタ」です。毎月テーマが変わり、全国から選りすぐりの人気ラーメン店が期間限定で集結します。
例えば5月は「日本の人気店・話題店」がテーマで各地の有名ラーメンが一堂に会し、6月は「日本全国のご当地ラーメン」としてご当地ならではの一杯が味わえます。
7月は暑い夏に嬉しい「冷やし麺・つけ麺」特集、9月には人気店同士がコラボしてこの会場でしか食べられないスペシャルラーメンを提供、そして10月は「今話題のご当地ラーメン」がテーマと、毎回見逃せない内容です。
ラーメン好きなら月替わりで通って全制覇したくなること間違いなしですね。 また、肉好きにはたまらないスペシャル企画として、4月22日~5月7日に「WAGYU FES × 食肉祭」が開催されています。
こちらは「世界中に、日本の食肉文化の感動を」というコンセプトのもと、和牛を中心とした多彩な肉料理が楽しめるフードフェスです。
とろける焼肉や甘辛いすき焼き丼、肉汁あふれるハンバーグ、旨味たっぷりのローストビーフ丼など全国各地の肉グルメを提供する8店が集結し、まさに肉三昧の贅沢なひとときを味わえます。
こうした特別イベントは今後も期間中に複数予定されており、その時々でしか出会えない限定グルメが登場します。訪れる前に公式サイトやニュースで開催中のフェス情報をチェックすると、お目当ての料理を逃さず楽しめるでしょう。
会場内の「宴UTAGE」テントでは、吉本新喜劇などのお笑いライブが連日開催され、食事しながら大阪ならではの笑いを楽しめます。
ステージと客席の距離が近く、芸人さんがお客に話しかける場面もあり臨場感満点です。 さらに、大阪グルメEXPO2025ならではの食×エンターテインメント体験も見逃せません。
会場には「祭MATSURI」(入場無料)と「宴UTAGE」(有料公演)という2つのステージエリアがあり、日中から夜にかけて多彩なパフォーマンスが繰り広げられます。
無料のMATSURIステージでは音楽ライブやストリートパフォーマンス、イリュージョンショーなどが定期的に開催され、会場のあちこちで賑やかな雰囲気を盛り上げています。
一方、有料のUTAGEステージでは吉本新喜劇や漫才といった大阪ならではの笑いのショーが楽しめるのが特徴です。
昼公演(13時~)と夜公演(20時~)の1日2回公演で、専用の巨大テント内に設置された客席で食事をしながら観覧できます
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UTAGE公演を観るには「UTAGEセット」(お食事クーポン2,000円分+お笑いライブ観覧チケットのセット、料金5,000円)の購入が必要ですが、公式サイト等で事前に購入可能です。
このセットを利用すれば、美味しい料理とビール片手に至近距離で生の笑いを堪能できるとあって、特にお笑い好きの来場者に好評です。
実際にステージでは芸人がお客さんに「何食べてるんですか?」と話しかけたり、ショーの合間に料理紹介が挟まれたりと、笑いと食が見事に融合した大阪らしい演出で観客を沸かせています。
そのほかにも先述のAJINOMOTOギョーザステーションで体験できる“餃子焼き名人チャレンジ”や、唐揚げとテレビ番組のコラボソースなど、来場者参加型のユニークな試みが盛りだくさんです。
ここでしか手に入らない限定グッズや、お土産にぴったりなスイーツ・ドリンクの販売もあります。「食べるだけ」に留まらない特別な体験ができるのも大阪グルメEXPO2025の醍醐味と言えるでしょう。
会場へのアクセス情報
会場となる大阪城公園・太陽の広場へのアクセスは非常に便利です。最寄り駅はJR大阪城公園駅(大阪環状線)で、駅を出てから徒歩わずか2~4分ほどで会場入口に到着します。
また、Osaka Metro(大阪メトロ)長堀鶴見緑地線の大阪ビジネスパーク駅からは徒歩5~7分、JR環状線・Osaka Metro中央線の森ノ宮駅からも徒歩8~10分程度でアクセス可能です。
大阪城公園駅や森ノ宮駅へは大阪の都心部(大阪駅・梅田やなんば方面)から電車で15分前後ですので、市内観光の合間にも立ち寄りやすいロケーションです。
遠方から万博を目的に来阪している方にも朗報です。実は万博会場(夢洲)からも乗り換えなしでアクセスできます。夢洲の万博会場最寄り「夢洲駅」から大阪メトロ中央線に乗れば、そのまま森ノ宮駅まで直通なので、万博観覧後に大阪城公園へ向かうのもスムーズです。
森ノ宮駅から会場までは大阪城の外周沿いを歩いて8分程度で、途中に緑豊かな公園の景色も楽しめます。
なお、会場周辺には大阪城公園の有料駐車場(大阪城公園駅前駐車場や森ノ宮駐車場)もありますが、イベント期間中は多くの来場者で混雑が予想されるため、公共交通機関の利用が推奨されています。特に週末や祝日は駐車場待ちの渋滞も起こり得るので、電車やバスでの来場が無難でしょう。
開催期間・時間・入場料など基本情報
開催期間:2025年4月12日(土)~10月13日(月・祝) ※約185日間にわたり開催
営業時間:毎日11:00~22:00(ラストオーダー21:30頃)
開催場所:大阪城公園 太陽の広場(大阪市中央区大阪城3)
入場料:無料(会場内での飲食代は別途必要)
主催:大阪市(特別協賛:サントリー株式会社
公式サイト:https://osaka-gourmet-expo.com/
支払いは全てキャッシュレス対応。モバイルオーダーにも対応しており、スマホでの注文が可能です。
来場者向けアドバイスと楽しみ方
1. 混雑を避けるには、平日や時間帯をずらした来場がおすすめ。
2. UTAGE公演は事前にチケット購入を。
3. 会場を一周して全体を把握してから購入するのがおすすめ。
4. 友人や家族とシェアしながら食べ比べを楽しもう。
5. 店舗は入れ替わるため、何度でも訪れる価値あり。
1. 混雑を避けるコツ:
長期間開催とはいえ、週末や連休ともなると人気店のブースには行列ができることが予想されます。特にお昼時(12~13時頃)や夕食時(18~19時頃)は混雑しやすいので、可能であれば少し時間をずらしてみるのも手です。
例えば開場直後の11時台や、午後の14~17時あたりは比較的ゆったりと買い回りできるでしょう。平日であればなお混雑は緩和されますので、有休を取って平日に訪れる地元のグルメファンもいるようです。
もっとも、広いテント内に約1000席が用意されているため座席数にはかなり余裕があり、多少混み合っていても意外とストレスなく過ごせるとの声もあります。
雨の日でもテントがあるので安心ですし、猛暑の日でも冷房が効いて快適に過ごせるのは大きな利点ですね。
2. 事前予約・チケットについて:
基本的に入場は予約不要・入場無料で、気軽に立ち寄れるイベントです。
食べ歩き自体も各ブースで随時購入する形なので予約の必要はありません。ただし、前述のUTAGEステージの観覧を希望する場合は、事前にUTAGEセット券(お笑い公演チケット付き食事券)を購入しておくことをおすすめします。
公演当日に空きがあれば当日購入も可能ですが、人気公演は売切れる可能性もあるため、公式サイトで日程や出演者情報を確認のうえ早めに予約しておくと安心です。
なお、UTAGEテントに入らずともMATSURIステージや会場内各所で無料のパフォーマンスは楽しめますので、「とりあえず雰囲気だけでも」という方はチケットなしでも十分楽しめます。
3. 賢い楽しみ方:
会場に入ったら、まずはぐるっと一周歩いて全体を見渡してみることをおすすめします。老舗から最新トレンドのお店までずらりと並ぶ様子は圧巻で、「どれを食べようか迷ってしまう」という嬉しい悩みも出てくるはずです。
各ブースには看板メニューの写真や説明が掲示されているので、それらを参考に食べたいものを絞り込みましょう。ただし欲張りすぎるとお腹が追いつかないので、友人や家族と行ってシェアしながら色々な料理を試すのも良い作戦です。
たとえば唐揚げや餃子、キンパなどシェアしやすいメニューを皆でつまみつつ、一人一品ずつ好きな丼物や麺類にチャレンジすれば効率よく多くの味を楽しめます。
4. リピート来場も大歓迎:
大阪グルメEXPO2025は半年間もの長期イベントですから、何度でも足を運んでみる価値があります。
実際に店舗の入れ替わりや月替わりのラーメンフェスなど、訪れるタイミングによって出会えるグルメが変化する工夫がされているので、リピーターが続出しています。
例えば「前回食べられなかったあの店の料理を次こそは」と再訪したり、新テーマのフードフェス目当てに毎月訪れたりと、通い詰めている食通もいるようです。
公式SNSなどで随時新メニューや新規出店の情報が発信されていますのでフォローしておくと良いでしょう。
5. その他のアドバイス:
会場内はスタッフの方々がとてもきめ細やかに運営しており、常に清潔で快適に過ごせます。
食べ終わった食器の片付けを手伝ってくれたり、雨の日は地面の水たまりに段ボールを敷いてくれたりと、痒いところに手が届く気配りが感じられました。
ただし屋外イベントの性質上、トイレの数は限られています。特に女性用トイレは混み合う傾向があるので、早めに済ませておくか、大阪城公園内の別のトイレを利用するなど工夫すると安心です。
また、価格帯は屋台グルメとしてはやや高め設定(多くの主菜系メニューは1品1,000~1,500円前後)ですが、その分クオリティは折り紙付きなので満足度は高いでしょう。
各ブースで提供される料理はボリュームのある“ガッツリ系”も多いので、お腹と相談しながら無理のない範囲で大阪の味を満喫してください。
大阪グルメEXPO2025は、大阪の「美味しい」を凝縮した夢のような空間です。五感で楽しむ185日間の美食祭に、ぜひ足を運んでみてください。