奈良県大和郡山市の歴史ある「郡山城跡」で2025年3月下旬より開催される「第64回大和郡山お城まつり」。600本の桜が咲き誇るこの春の一大イベントには、多くの観光客が訪れます。
今回は、大和郡山お城まつり2025の開催情報や屋台・駐車場&アクセス情報について詳しくご紹介します。
2025年も大和郡山お城まつりが開催
第64回大和郡山お城まつり(2025年)開催情報
開催期間:2025年3月24日(月)~4月7日(月)
開催場所:史跡郡山城跡(奈良県大和郡山市城内町)
入場料:無料
問い合わせ先:大和郡山市観光協会(TEL:0743-52-2010)
公式サイト:https://www.yk-kankou.jp/
大和郡山お城まつりとは?
大和郡山お城まつり(やまとこおりやまおしろまつり)は、1961年(昭和36年)に観光協会会長・広瀬元次郎が始めた数珠くり法要が起源とされています。数珠くり法要は、郡山城の石垣に残る石仏や歴史上の有縁者を供養するための儀式で、当初は5月5日の子供の日に開催されていました。しかし、1907年(明治40年)から桜の見頃に合わせて行われていた金魚品評会と同時期に行われるようになりました。
この祭りでは、郡山城跡に咲く約1000本の桜が夜間にぼんぼりやライトアップで彩られ、美しい夜桜を楽しむことができます。また、数珠くり法要だけでなく、金魚品評会、時代行列(戦国武将・源義経・静御前など)、白狐お渡り、市民パレード(マーチングバンド・警察音楽隊など)といった多彩なイベントも開催されます。(イベント内容は要確認)
特に数珠くり法要で使用される数珠は珠が1,080個あり、全長約162メートル、重さ約648キロにもなるという壮大なものです。
郡山城の桜の歴史は、1585年(天正13年)に豊臣秀吉が談山神社(たんざんじんじゃ)を多武峰(とうのみね)から郡山城下に移した際に、一緒に桜を移植したことが起源とされています。その後、1724年(享保9年)に柳沢吉里が入城した際に補植が行われ、桜の名所としての地位を確立しました。さらに1911年(明治44年)には新たに3,000本の桜が植えられ、現在の美しい景観が形成されました。
大和郡山お城まつり2025で屋台は?
「大和郡山お城まつり」では、郡山城跡周辺に多くの屋台が並び、春の風物詩となっています。特に桜が美しくライトアップされる夜には、屋台の明かりとともに幻想的な雰囲気が広がります。
2025年の出店情報はまだ明らかにされていませんが、過去の屋台メニューをご紹介します。
チーズハットグ
肉巻きおにぎり
お好み焼き
焼き鳥
たまごせんべい
唐揚げ
10円パン
クレープ
焼きそば
スーパーボールすくい
ヨーヨーすくい
フルーツ飴
スマートボール
ソフトクリーム
さつまいもスティック
金魚すくい
ケバブ
駐車場情報
お城まつり期間中は多くの来場者が見込まれるため、公共交通機関の利用が推奨されていますが、車で来場される方のために駐車場情報をまとめました。
臨時駐車場(期間中のみ利用可能)
– 場所:大和郡山市役所周辺、大和郡山市民会館周辺
– 収容台数:約300台
– 料金:無料
– 営業時間:9:00~22:00
近隣コインパーキング(有料)
– 大和郡山駅周辺駐車場
– 収容台数:約100台
– 料金:1時間200円(最大料金設定あり)
– 郡山城跡周辺の民間駐車場
– 収容台数:場所により異なる
– 料金:300円~500円/時間
駐車場の混雑予想と回避策
-週末やライトアップ時間帯(18:00~21:00)は非常に混雑。
-早めの来場(午前中)または公共交通機関(JR大和路線「郡山駅」から徒歩約15分)の利用がおすすめ。
アクセス情報
– 住所:奈良県大和郡山市城内町
– 電車:JR大和路線「郡山駅」から徒歩約15分
– 車:奈良県道5号線沿い、大和郡山市街地内
2024年は土日のみ無料シャトルバスがアピタ大和郡山店西側駐車場から運行されたので、2025年も運行されるかもしれません。
2026年大河ドラマ「豊臣兄弟!」と大和郡山市の深い関係
2026年のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」の放送が決定し、その主演として豊臣秀長役を仲野太賀さんが演じることが発表されました。本作は、豊臣秀吉の弟・豊臣秀長の視点から戦国時代を描く物語であり、彼が豊臣政権の安定に果たした役割を深く掘り下げるものとなります。
この「豊臣兄弟!」が描く時代背景と物語の展開を考えると、奈良県の大和郡山市が重要な舞台となることは間違いありません。
豊臣秀長と大和郡山市
豊臣秀長(小一郎)は、豊臣秀吉の実弟であり、兄を陰から支え続けた名補佐役として知られています。秀長は優れた行政能力と戦略眼を持ち、兄・秀吉の天下統一を支えました。
1585年、秀長は大和国(現在の奈良県)を拝領し、大和郡山城に入城しました。以降、彼は大和郡山城を拠点として、領国経営や治水事業、民政に尽力し、戦国時代の混乱から地域を安定へと導きました。
大和郡山市にとって豊臣秀長は、町の礎を築いた人物ともいえる存在であり、現在でもその功績は郡山城跡や関連史跡に残されています。
大和郡山市で訪れたい豊臣秀長ゆかりの地
大河ドラマ「豊臣兄弟!」が放送されることで、改めて豊臣秀長と大和郡山市の関係に注目が集まることが予想されます。そこで、ドラマの舞台ともなりうる、大和郡山市の秀長ゆかりのスポットをいくつかご紹介します。
① 大和郡山城跡
大和郡山城は、豊臣秀長が大和国の統治を任された際に本拠とした城です。現在は城跡公園として整備されており、春には美しい桜が咲き誇ることで有名です。天守は現存していませんが、石垣や堀などから往時の面影を感じることができます。
② 慈光院(じこういん)
秀長の正妻・慶(ちか)が出家後、慈雲院と称されたことにちなみ、大和郡山にある慈光院も訪れる価値があります。静寂に包まれた庭園は見事で、秀長とその家族の面影を感じることができる場所です。
③ 筒井順慶の居城跡
秀長が大和国を治める前、この地を支配していたのが戦国武将・筒井順慶です。筒井氏の居城であった筒井城跡も、大和郡山の歴史を語る上で欠かせません。
大河ドラマ「豊臣兄弟!」放送で期待される地域活性化
大河ドラマが放送されるたびに、ゆかりの地では観光客が増加し、地域活性化が期待されます。「豊臣兄弟!」では豊臣秀長がメインキャラクターであるため、大和郡山市も大きな注目を浴びることでしょう。
すでに各自治体では、大河ドラマの放送を機に歴史観光の推進やイベント開催の準備が進められています。例えば、大和郡山市では「大河ドラマ観光推進協議会」を設置し、歴史ウォークや特別展示などを企画する可能性があります。
また、地元の特産品である金魚(大和郡山は“金魚の町”としても有名)や奈良漬といったグルメとのコラボ企画も期待されます。